2016年7月18日月曜日

「改憲勢力3分の2に、野党共闘は大きな成果!=参議院議員選挙が終わって=


会員の皆さま

日頃から改憲を阻止するさまざまな取り組みお疲れ様です。

参議院選では、改憲勢力の3分の2を阻止できなかったことは大変残念なことでした。

しかし野党共闘の取り組みについては大きな成果が上がりました。

 今まで一人区2勝29敗という結果だったのが、1132敗という結果でした。各党も得票よりも統一候補が獲得した票が多かったのもそのことを示しています。
 東北では、岩手、宮城、福島の被災三県はじめ、青森、山形などで統一候補が勝ちました。農業を破壊するTPPへの批判も大きかったと伝えられています。

神奈川地方区は4人区でしたが、野党の連立などがたたり残念なことに改憲勢力3名、阻止勢力1名になりました。

 今度の選挙の結果についての多くの分析では、次のようなことが言われています。

①自公が本当の争点を隠し、自ら「アベノミクス選挙」として実態とは違う「成果」を訴えたこと。それに対して、「アベノミクス」による格差拡大と貧困の実態が十分に伝わらなかったこと。


②1人区での共闘はできても2人区以上になると難しく共倒れなどになっていたこと。
 
③NHKなどマスメディアが、政権を批判し真実を伝えるという任務を放棄し、選挙報道を3割以上も極端に減らしたことによって、多くの国民は争点についての与野党の見解を十分知ることができなかったこと。知る権利が保障されないまま投票行動をせざるを得ないという大きな問題です。
 

そのマスコミが、選挙後は手のひらを返したように争点をアベノミクスとともに「憲法問題」として挙げ始め、開票の様子をショーのように伝えました。首相もこれを受け、すぐさま憲法改正への取り組みを開始すると言いました。
 
 
この参議院選挙に当たっては、座間・九条の会の多くの会員が憲法擁護の観点からさまざまな取り組みを進めてきました。
①憲法改悪の本音を示さないなか、与党が3分の2をとる危険性を訴えてきました。また   
保育所問題、奨学金問題、非正規労働問題、ブラック企業などでも明らかなように、ア 
ベノミクスによる格差と貧困の拡大が見られることをチラシなどで知らせてきました。
さらに多くの有権者が投票所へ足を運ぶようにとも訴えてきました。
②駅頭でのスタンデングを毎週のようにやりました。
スタンデングには毎回6名~10名の会員が参加しました。そこでは新規に会員の申し込みがあったり、戦争法廃止の2000万署名に署名してくれたりするなど大きな成果がありました。
 また、4市共同市民の会の一員として、600万円受け取るなど金銭疑惑のなかにある甘利議員をゆるさないとの訴えも継続してきました。
駅のスタンデングでは、チラシを配る会員、署名を集める会員とともに、ギターを弾く会員のHさんも参加しました。「若者たち」などを弾くHさんに近寄って聞き入る人や話しかける人もいました。とてもいい雰囲気でやれるとチラシ配りの会員にも評判でした。そのHさんが一首寄せてくれました。
 
「九条守ろう!行き交う人に呼びかける仲間と共にギターつまびく」
家庭の事情やさまざまな用事に優先させてスタンデングに参加してきた皆さん本当のお疲れ様でした。
 
 さまざまな活動を進めてきた会員の意見は次のようなものでした。
・スタンデングしていると安保が抑止力などという人がいて話した。
・若い人が経済問題を理由に自民党に入れている。今の状況にしているのが自民党なの 
 に。
・はじめて活動した。一人区の野党共闘の力は大きかった。憲法は大切だが、多くの人に
 とっては経済が大切と思っている。
・政権党が直前の3万支給など露骨な「票の買収」のようなことをしている。
1819歳の若者は自民党の票を入れるのは、首相のマスコミへの露出度や政治を学ぶ機
 会がないまま、有権者になっている面もある。彼らの投票率が低いのも気になる。
・あさか候補があと一歩だった。神奈川でも野党協力ができればよかった。
・宗教団体の座談会に出たことがあり、団体が支持する政党の政策をそのまま信者が信じ
 ているようだった。安保について反論したことがあるが、いろいろな場に出かけていく
 ことが必要だと思った。
・統一候補に公明党の支持者も20数パーセント投票している事もあり、矛盾がでている。
・学校では、教師が教えづらくなっている。今度は密告のすすめともいうべき、偏向教育をしているかどうか自民党のホームページにメールを等ということまで始めている。
・町内の知っている人が声をかけてくれたり、署名をしてくれたりして政治についても話せるようになった。
・もっと多くの会員が活動できるようになるといい。
 
***3分の2という結果にめげずに成果をもとにさらに憲法の素晴らしさをひろめ、生
    かしていくように働きかけを強めていきましょう。***